横浜市の古本買取

レオナルド・ダ・ヴィンチのマドリッド手稿が売れました

P1030402レオナルド・ダ・ヴィンチの「マドリッド手稿」がようやく次の方に旅立ってゆきました。横浜のお客様から買取したのが、たしか去年の夏頃でしたので、約8ヶ月ほどかかりました。高額の部類の本になりますので、需要が少なく売れるのに、1年以上かかるだとうなぁと思いましたが、予想よりは短くなりましたね。この「マドリッド手稿」について簡単に紹介します。

マドリッド手稿

1975年に岩波書店から出版された、全5冊からなる豪華な装丁の本です。

マドリッド手稿

買取した本は1975年発行の初版でしたが、今から40年以上前の本にかかわらず、状態は良好でした。この本は、全5冊で構成されていますが、内容としては、

  1. 原本複製その1
  2. 原本複製その2
  3. 解題
  4. 本文翻刻その1
  5. 本文翻刻その2

となります。レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な手稿として、「レスター手稿」、「アトランティコ手稿」、「トリヴルツィオ手稿」、「鳥の飛躍に関する手稿」、「パリ手稿」、「解剖手稿」、「アランデル手稿」、「フォースター手稿」そして、今回紹介する「マドリッド手稿」があります。全部で9つあります。ではなぜ、「マドリッド手稿」と呼ばれているかですが、この手稿は、存在は知られていましたが、長い間行方不明になっていました。1966年にスペインのマドリッド王立図書館内から偶然発見されました。それゆえ「マドリッド手稿」と呼ばれています。

原本複製の2冊には、レオナルド・ダ・ヴィンチの手書きの、多分、アイデアを書き留めておくノートなんでしょうね、読めないですが、雰囲気は伝わってきて興味深い内容となっています。

マドリッド手稿

マドリッド手稿

レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿に関しては、解説がウィキペディアに載っていますので興味のある方はこちらからどうぞ

日本で最も有名な手稿は、やはり「レスター手稿」ですかね。2005年に六本木ヒルズで開催されたレオナルド・ダ・ヴィンチ展で、本物が公開されましたので、ご覧になった方も多いのではと思います。レスター手稿の本物は、現在、ビル・ゲイツが所有していることでも知られていますね。たしか、数十億円で購入したとか。私には信じられない価格です。

岩波書店からは、「パリ手稿」、「解剖手稿」、「鳥の飛躍に関する手稿」、そして「マドリッド手稿」が出版されましたが、いずれも、現在は絶版です。当店では、昨年、「鳥の飛躍に関する手稿」を販売していますが、紹介しようと思って画像を探しましたが見つかりませんでした。見つかったら機会があれば紹介したいと思います。

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