古本を上手に買う方法-アマゾン編

アマゾン

みなさんは古本を買う場合、どこから買いますか。街の古本屋さん。ブックオフなどの古本チェーン店、アマゾン、ヤフオクなどネットから、などなど様々な選択肢があります。しかし、圧倒的に多いのはアマゾンからではないでしょうか。現在、アマゾンには多くの古本屋が参入しています。参入していない古本屋のほうが少ないかも知れません。当店もアマゾンで古本を販売しています。多くの古本屋が集まることで、本の種類は豊富になり、価格は競争により適正価格に近づいて行きます。この結果、今日では、多くの人がアマゾンで古本を買い求め、アマゾンの中古価格は、古本販売のプライスリーダーとなっているのが現状です。ここでは、実際にアマゾンで販売している当店が、アマゾンで古本を上手に買う方法を説明します。

アマゾンの古本の販売ページ

アマゾン販売ページ

アマゾンの古本販売ページはシンプルです。価格が安い順に並んでいて、販売価格、コンディション、販売者名(以下出品者と表記します)の情報があります。安い順に並んでいることから、つい一番上の本を購入しがちですが、ここで注目するポイントは、「コンディション」と「商品説明欄」「評価履歴」の三つになります。このわずか三つのポイントをしっかり見ることで、古本を上手にアマゾンで購入することができます。

コンディション

コンディションは、古本の状態を可、良い、非常に良い、ほぼ新品、新品の5段階で分類しています。アマゾンでは、このコンディションのガイドラインを以下のように設けています。

  • 新品
    未使用で完全な商品。まだ読まれていない商品。
  • ほぼ新品
    ほとんど読まれた形跡がない完全な状態の商品。書き込みや折り目などがカバー、ページに一切ない状態。ギフトにも適している商品。
  • 非常に良い
    使用されているが、非常にきれいな状態の商品。ページも完全な状態で、書き込みや線引きがない商品。背表紙にも傷がない商品。
  • 良い
    使用されていても、きれいな状態の商品。ページやカバーは完全な状態で(カバーがついている場合はカバーも含む)、背表紙に多少の傷が見られる商品。半分以下のページに書き込みや線引きがある商品。蔵書印が付いている商品。

  • 文章が問題なく読める状態の商品。ページやカバーに傷などがなく(カバーがない場合も可)、ページにはペンやマーカーでかなりの書き込みや線引きなどがあっても、その書き込みや線引きによってテキストが読めないほどではない商品。付属品が紛失している商品。(付属品とは、従来の商品から付属しているもの。特典とは異なり、付属品の有無でISBNを付与することはありません。例:CD付き書籍等。注意:付属品のみの販売はできません。)製本状態にない商品もしくは製本されていない商品については、ページ数が不足していなく、文章が問題なく読める状態の商品。ページにはペンやマーカーでかなりの書き込みや線引きなどがあっても、その書き込みや線引きによってテキストが読めないほどではない商品。

一番多く使われるコンディションは「良い」になりますが、良いの説明通りならば、書き込み、蔵書印があっても「良い」にしても問題ないことになります。これは、日本の一般的な基準からすると、少し違和感があります。幸い、多くの出品者は、ガイドライン通りにコンディションをつけるのではなく、ガイドラインより厳しく、普通の感覚で付けている場合が多いです。しかし、一部の出品者の中にはガイドラインに則って、書き込みがあっても「良い」で出品している場合がありますので、注意が必要です。これを避けるために、「商品説明欄」「評価履歴」をしっかり見ることが重要です。

コンディションを鵜呑みにせず、「商品説明欄」「評価履歴」をしっかり見ましょう

商品説明欄

古本の状態を文章で説明している欄になります。ここの説明は出品者の裁量にまかされていて、いろいろな説明が見られます。大手の出品者では、個別の状態を表さず、定型文ですべて同じ説明にしている場合があります。商品ひとつひとつの状態、カバーの状態、内装の状態、書き込みがあるのかどうか、帯がついているか。説明文からしっかり見極めることが大切です。版数、発行年まで書いていると尚、良心的かなと思います。

個々の本の状態をしっかり説明しているか判断しましょう

評価履歴

評価履歴を見ることで、問題のある本を購入してしまうリスクをだいぶ減らすことができます。アマゾンの評価履歴は、出品者から実際に古本を購入したお客様の評価になります。古本の販売ページの評価の以下の例のようになっています。

過去 12 か月で97%の高い評価(1,000件の評価)

上の例は、1年間の「非常に良い」評価が97%あったことを意味しています。この数字が重要です。出品者が普通の感覚で、本を出品し、説明していると1年間の評価が96%未満になることは考えにくいと思います。さらに98%以上あると良い出品者と言えるのではないでしょうか。

評価履歴からリスクを減らすことが可能です

まとめ

古本を上手にアマゾンで買うためには、

  1. コンディション
  2. 商品説明欄
  3. 評価履歴

をしっかり見極めることが重要です。

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