家庭でできる古本のクリーニングで表紙、表紙カバー、天、小口、地のクリーニング方法を紹介します。
表紙、表紙カバーのクリーニング
- 用意するもの
ジッポ用ライターオイル、消毒用エタノール
ジッポ用ライターオイルは、300円台で、消毒用エタノールは500円台程度でホームセンターなどで手に入ります。いずれも可燃性のものですので取扱には注意してください。本のクリーニング以外にも使い道はありますので、用意しておくと便利です。 - クリーニングの前に
本によっては、表面がコーティング加工されていないものもありますので、クリーニングの前にチェックします。ティシュに少量のジッポ用ライターオイルを染み込ませます。軽く表紙を拭いてインクがティシュにつかないかチェックします。次に同じように消毒用エタノールでチェックします。インクがティシュについた場合は、本の表面がコーティングされていませんので、この方法でのクリーニングはお勧めしません。参考までに、コーティング加工されていない本は全体の1割以下と思われます。 - クリーニング
ジッポ用ライターオイルまたは、消毒用エタノールをティシュに染み込ませて、表紙、表紙カバーを拭いていきます。大抵の汚れは、ジッポ用ライターオイルまたは、消毒用エタノールのどちらかできれいになります。
*注意 可燃物を取り扱いますので、換気の良いところで作業するようにしてください。
天、小口、地のクリーニング
- 用意するもの
プラスチック消しゴム、ダイヤモンドやすり、ハケ
プラスチック消しゴムはできるだけ柔らかいものが良いです。ダイヤモンドやすりは100均で手に入ります。写真のものは長く幅が狭いですが、もう少し短く幅があるものの方が使い勝手は良いと思います。写真のハケは製図用ですが、100均の掃除用ブラシで十分です。できるだけ毛先が柔らかいものを選びましょう。 - 薄い汚れ
薄い汚れは、プラスチック消しゴムで取れるか試してみます。本を指で挟んで開かない用にして消しゴムで消えるか試します。本を開かないようにしないと消しゴムのかすが本文に入ってしまいますので注意しながら作業します。消しゴムのかすは、ハケで取り除きます。 - 濃い汚れ
プラスチック消しゴムで取れない汚れ、濃い汚れは、ダイヤモンドやすりを使用します。本を指で挟んで本を開かないように注意して作業します。根気よくやすりをかけると見違えるように汚れが落ちていきます。本のかすは、ハケで取り除きます。
以上が古本のクリーニングの簡単な説明です。愛用書をきれいに保存するためにも試してみてください。